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療科のご紹介

糖尿病代謝内科

対象疾患・特色

糖尿病は、血糖値が高い状態が長期間続き、様々な代謝の異常を来す疾患群です。
原因や病態により、以下のように分類されます。

11型糖尿病
自己免疫反応などにより膵臓からのインスリン分泌が失われ、インスリン治療が不可欠となるタイプ。
22型糖尿病
遺伝的要因や生活習慣(食事・運動不足・肥満)を背景に発症する最も多いタイプ。
必ずしもインスリン治療を必要としません
3妊娠糖尿病
妊娠中に初めて糖代謝異常を指摘され、糖尿病の診断基準を満たさないタイプ。
4その他の糖尿病
膵疾患、ホルモン異常、薬剤性などに伴うタイプ。

糖尿病により高血糖が続くと全身の動脈に障害が起こり、いわゆる動脈硬化が進みます。
動脈硬化は、大きく2つに分けられます。

細小血管症(ミクロアンギオパシー)

比較的細い血管におこる障害
糖尿病の三大合併症(網膜症・腎症・神経障害)

大血管障害(マクロアンギオパシー)

太い血管に起こる障害
心臓を栄養する冠動脈、脳動脈、腹部大動脈、大腿動脈等の障害

細小血管症(ミクロアンギオパシー)

網膜症
網膜は、眼球の後ろ側の内壁を覆う膜状の組織で、中に細い血管があります。糖尿病により高血糖状態が続くと血管の壁に負担がかかり出血や網膜の酸素や栄養不足がおこります。初期の症状はほとんどありませんが、気づくと出血による失明や網膜剥離などに進行することもあります。
網膜症の予防は、良好な血糖コントロ-ルと定期的な眼科受診になります。当院では眼科診療も行っており、当科受診後に定期的に受診いただいております。
腎症
腎臓は、血液のろ過(フィルタ-)の役割りを担っており、糸球体と呼ばれる毛細血管から老廃物を尿中に排出しています。糖尿病により高血糖が続くと、余った糖が糸球体の壁に蓄積して血管が硬くなりフィルタ-の機能の低下や血管が狭くなり詰まってしまうことで、腎臓からタンパクが漏れ出し、蛋白尿となって気づくことがあります。
さらに進行すると以下のような状態になることがあります。
  • ネフローゼ症候群:大量の蛋白尿が出ることで体中がむくみます(浮腫)。
  • 腎不全:老廃物が体内に貯まり、腎臓の機能が低下した状態
  • 人工透析:腎不全が進行し、腎臓がほとんど機能しなくなった際に、導入となります。
現在、糖尿病性腎症は、人工透析導入の最も多い原因であり、早期発見・進行予防が非常に重要です。
当院では、腎臓内科との併診も行っており、特に糖尿病性腎症の進行から人工透析が必要になる場合は、当院腎臓内科に受診いただきます。
神経障害
網膜症や腎症と同様に高血糖の継続により神経障害も細い血管の血流が悪くなることが原因の一つですが、末梢神経の変性や脱落に影響が出て多彩な神経の症状が出現すると言われております。
糖尿病神経障害は、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。

単神経障害

1本または一部の神経だけが障害されるタイプです。
血管の閉塞によって神経が栄養不足となり、目の動きが悪くなったり、顔面にしびれや違和感が出ることがあります。

多神経障害

多くの神経に障害がおこるタイプで以下の2つに分かれます。
  • 感覚神経障害
    手足のしびれ、痛み、冷感、感覚が鈍くなるなど
  • 自律神経障害
    立ちくらみ、起立性低血圧、下痢や便秘、勃起障害など
神経障害予防は、やはり血糖コントロールですが、当院では神経内科と併診にてしびれや痛みに対する治療も行っております。

大血管障害(マクロアンギオパシー)

糖尿病が進行すると、太く大きな血管にも障害がおこることがあり、これを大血管障害(マクロアンギオパシー)と呼びます。
以下の疾患が代表的です。

  • 冠動脈疾患(心筋梗塞・狭心症など)
  • 脳血管障害(脳梗塞など)
  • 末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症など)

特に、下肢の血管内腔が狭くなる閉塞性動脈硬化症は、進行すると足の血流が悪化し、痛みやしびれ、さらに進行すると壊疽(えそ)に至ることもあります。
その検査として、血圧脈波検査を行い、下肢の動脈の狭窄の程度や血管年齢の評価などを行っております。
これらマクロアンギオパシーの予防には、血糖コントロールのみならず、血圧、脂質などの危険因子のコントロールも必要になります。
当院では、心疾患については循環器内科、脳血管疾患については脳神経内科、閉塞性動脈硬化症に伴う糖尿病性壊疽については形成外科と併診を行うことで総合的な診療体制を整えております。

その他の合併症

急激な血糖コントロールの悪化によって、命に関わる重篤な状態になることもあります。

糖尿病性アシドーシス(DKC)

体内のインスリンが、絶対的不足すると、エネルギ-源として脂肪分解がおこり、その分解の過程でケトン体が蓄積します。これにより血液内が酸性に傾く「アシドーシス」を引き起こし、重篤化すると意識障害や昏睡に至ることもあります。

  • 1型糖尿病でインスリン治療を中断した場合に多くみられます。
  • 2型糖尿病でも、「ペットボトル症候群(清涼飲料水の多飲)」により発症することもあります。

高浸透圧高血糖(HHS)

血糖が極端に高くなり、血液の浸透圧が上昇して脱水が進行することで発症します。
主に2型糖尿病の高齢者に多く、水分摂取不足や体調不良が引き金になります。
どちらの場合も点滴、インスリン治療が必要になります。

慢性合併症・感染症など

糖尿病のある方は、以下のような病気にもかかりやすくなります。

  • 認知症:血管障害や慢性的な高血糖の影響が関与
  • 歯周病:免疫力の低下により重症化しやすい
  • 皮膚や尿路などの感染症:細菌や真菌に対する抵抗力が低下するため、繰り返し感染しやすい

気になる症状等ありましたら、お気軽にご相談ください。

主に扱う疾患

  • 1型糖尿病、2型糖尿病、その他の糖尿病および糖尿病合併症
  • 脂質異常症(高コレステロール血症など)
  • メタボリックシンドローム

特殊な検査・治療

  • 各種動脈硬化検査
    血圧脈波検査[CAVI/PWV]、頸動脈エコー、心血管系自律神経機能検査[CVR-R]
  • 2型糖尿病治療について経口薬、インスリン療法、インクレチン療法
  • 入院中の周術期を含めた糖尿病管理

糖尿病代謝内科は、糖尿病専門医の非常勤医2名体制で、水曜日および金曜日に外来診療を行っています。 また、入院の必要のある糖尿病や内分泌疾患については、日本医科大学付属病院と連携し、適切な専門の診療科へご紹介いたします。

当院へのご紹介の際は、事前にお電話でご連絡をお願いいたします。

お問い合わせ

お電話の際は「糖尿病外来へ」とお伝えください。 担当部署へお取り次ぎいたします。

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